08.08.09. |
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コースガイド | |
2日目 |
剱沢小屋出発 4:20・・・剣山荘 4:58・・・一服剱 5:50・・・前剱 6:17・・・ 剱岳山頂 7:50剣山荘 10:34・・・剱沢小屋着11:30(剱岳往復7:10分でした。) 剱沢小屋・・・別山乗越(剱午前小屋)・・・室堂バスターミナル |
あこがれの剣にアタック! | |
【4:58】 剱岳に一番近い剣山荘に到着 【4:21】 身支度を済ませ薄暗い廊下でただ一人、朝食 の弁当を食べた。 群青色の空に満天の星、天の川、アルプスだけで見える 光景。 今日もいい日です。 何とか足元が見える夜明けだ!30分程歩けばたどり着 く剣山荘の明かりを目標にスタート、他に誰も出発する ものがなく一人だった。 雪渓を2回越して大きな岩場を、はい松の中を赤ペンの マークを探しながら何とか剣山荘が目の前に見えた。 2.3組のパーティーが出発準備中。昨日の親子、見当た らない。 いよいよ剱岳の第一歩だ! |
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右手に後立山連峰の鹿島槍ヶ岳からの日の出ショー。横目で見ながら一服剱を目指す。 一服と言ってもなかなか急坂である。高山植物もよく見えてる。 今まで剱といえば難しい山、恐い山と考えていたが意外と女性のパーティーが多い。 クサリ、ハシゴの連続といえば筋力、腕力のないものは登れないと思っていたが・・・。 中学生もいる。ズック靴もいる。ジャージの裾を捲り上げた人・・・。 |
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【5:50】 約50分で到着だ!朝日に照らされるピーク。 登ったら後は下り、上から下を眺める方がルートがよくわかる。 |
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目の前には前剣のすごい急登が待っている。 たち止まっての休憩は出来るが、ゆっくりする余裕が無い。 前の登山者の姿、よく見ておかないと下山ルートを登ってしまう こともある。 武蔵のコル、岩の裂け目にブリッジ!みんな無難に渡っていく。。 前剣のピークが近づいてくるとクサリ場も増えてくる、大きな岩場 の連続だ。 【6:21】 前剣頂上に着いた。 意外と狭くて10人も腰を下ろせ ば一杯だ。 スタートしてから約2時間、休憩と行動食でたっぷり休憩。 眺める景色も自然とルートを見てしまう、考えてしまう。 すごい所を登っている、這いつくばっている。 両手両足、休める箇所は無い。 |
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* 「カニのタテバイ・ヨコバイ」は剱岳登山の最難所の場所の名称です。
タテバイは上りのルートで、ほぼ垂直に上るの岸壁です。ヨコバイは下山時のルートで、タテバイの裏側を垂直に下り
途中で真横に移動します。この時クサリにつかまりながら右後ろ足で足場を探します。勿論三点(確保)支持が基本です。
緊張のクサリ場 | |
さぁいよいよ・・・、緊張の連続だ! 案内どおり!噂どおり!すごい!すごい! 絶景どころで はない。 右下は大きな雪渓がある。 落ちると何百メーターもノンストップの滑落である。 もうすぐ「カニのタテバイ」か!?・・・まだまだもっと先・・・ その前に「平蔵の頭、平蔵のコル」がある。 緊張の中**平蔵と言ってなごむ一幕もあるが、先達の 一挙手一投足を見つめている。 |
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平蔵のコルへ降りているところ。スラブ状の大きな岸壁はツルツル、滑りやすい。 赤シャツの人は上り専用のクサリを降りてきた。間違いです。左のクサリで降りてくるのが正解だ。 まだ7時過ぎで下山してくるものはいないので事なきを・・・。。 体力、握力も必要だが勇気と慎重さも大事だな!?。。 各所には昇りと下りの専用ルートが作られています。 |
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「カニのタテバイ」です。 垂直登坂17m。 そして水平に6mトラバース。 な・る・ほ・ど・・・垂直だ! クサリにぶら下がると危険だ!!あくまで三点支持が基本です。 一本のクサリに一人、渋滞しています。 固唾を呑んで順番を待ち、真剣に足の運び置き所など見 ています。 ここを越えれば横へトラバース。目指す山頂はもうすぐだ! |
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垂直が終わって稜線に出ると、又大パノラマが楽しめます。(早月尾根ルート分岐) |
高度感満点の大展望 !! 2999mだが天下一品 | |
【7:48】登頂、ま新しい剱岳神社の祠、登頂無事と又下山の安全を祈ります。 途中何度も声掛け合った仲間たちの顔、みんな笑顔ばかり、満足げです。 昨日山頂へ誘っていただいた家族、山小屋で一緒の人たち。みんな元気に登ってきました。 後立山連峰北から南への中部山岳を一望。残念ながら雲の加減で富士山は見ることができ なかった。 |
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気を引き締め直してボチボチ下山にします。上りと同じ時間がかかりますよという小屋の主人の 言葉を思い出した。 【8:39】下山は 「カニのヨコバイ」です。ま下には平蔵谷の雪渓が見えています。ここは本当 に一人づつ、すぐ後ろ向きになり足場を探しながらヨコバイの第一歩「右足置き場」を探ります。 見づらいので慎重に!右足置いたら左へヨコバイです。 すぐさまハシゴの頭が2段ほど見えます。ハシゴに乗り移る瞬間又大変です。 ハシゴ、クサリ、握る手は手袋は脱ぎましょう! 又平蔵のコルにさしかかります。 すると昨日躊躇っている背中を押してくれたあの神戸の家族連れ3人が、元気に登ってきてい ました。 「気をつけて!行ってらっしゃ〜イ。お先に〜!」 |
剱岳山頂に立つことが出来て感激です。 今まで何人にも「剱」の様子、情報を耳にする度、還暦までに是非と思いつつその期を失してしまい 諦めたり・・・、未練たっぷり諦めきれず・・・今日その思いかない、突然踏むことができたのでした。 しかし下山途中、山小屋に降りてくる間、スリーリングな剣、楽しかった剣、北アルプスの絶景、 繰り返しくり返し、頭の中をめぐってくる、まだ興奮が覚めやらない・・・。 そしてこの興奮にしばらく酔いしれておきたい。 なので予定していた明日以降の奥大日岳等、今回は登りたくなくなってしまった。 満足、達成した事がだんだん虚脱感やセンチに襲われてしまったのです。 別山乗越しから見える連峰の山々、室堂平の風景、感激しっぱなしの風景だが・・・ 残念ながらやっぱりその意欲気力、沸いてこなかった。 室堂最終のバスに間に合うならもう降りよう!! |
1..剱全景、最高のポイント、しかし撮影中の人1人。池の名前なし、名付けて「妖精の池」どう でしょうか! 2..別山乗越から奥大日岳、剱岳のビューポイント。 3.雷鳥坂を下りると浄土川、その上が雷鳥沢キャンプ場。 4.みくりが池を過ぎるとバスセンターが見える【16:06】室堂着 |
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立山連峰のお花 | ||
チングルマの実 | イワツメグサとイワギキョウ | |