浄土山 雄山 大汝山 富士の折立 真砂岳 別山
立山連峰の雪渓を眺めながら岩稜をトレッキング!
08.08.08.

夏山、シーズンイン。天気予報とにらめっこ。
「午後曇り時々雨霧」の天気予報が続く。
お盆の混雑は避けたい。ヤット天気と仕事の都合を付けて出発が決まった。

レッツゴー!
立山と奥大日2泊3日(剱岳もひそかに)をゆっくり楽しと決めて出発。


  コースタイム    富山県 ・ 立山・室 堂 平
1日目 約8時間の歩行でした。

室堂--浄土山--一の越・・・雄山・・・大汝山・・・富士の折立(昼食)・・・別山・・・
剱沢小屋泊
2日目
剱沢小屋出発4:20--剣山荘--一服剱--前剱--剱岳山頂・・・剱沢小屋(往復)
11:20
往復約7時間

剱沢小屋--別山乗越(剱御前小屋)-雷鳥坂-雷鳥坂キャンプ場--ミクリガ池--
室堂BT 16:40乗車


室堂平・・・浄土山 2831m・・・一の越 2765m
【7:22】  室堂バスセンター屋上から出て
きました。天気も上々です。

チョッと早いか盆休み?、そんなに混雑は
していない。

先ずは「ご神水で身を清め安全を祈ります。
立山連峰は朝陽で眩しく 輝いています。

いよいよスタートです、「浄土山」を目指し
て立山室堂山荘方面へ歩きます。
登山道は綺麗な石畳で整備してあり、
ロープの外はもう高山植物の花盛りです。


副隊長も足取り軽く先頭を歩いています。
二人連れ、3人連れ
各組、楽しそうな笑い声、会話が聞こえて
きます。

また追いつく度、気軽に挨拶や声を掛け
合います。
立山カルデラ展望

振返って見ると室堂平が全貌できます。
バスセンターも地獄谷の白い噴煙も…

背後には奥大日岳(右)1605mと大日岳
が見えます。
明日は都合でこのコースを歩くことにな
るかも。
何故なら剱岳の眺めがよいと聞いている。

【8:10】歩き始めて約50分室堂山分岐、
この雪渓を渡ればいよいよ浄土山への
急登が始まります。

頭の上には大きな石、岩が重なり合って
見え、赤ペン、黄ペンキでルートを指示し
てあります。

右手前方には薬師岳の綺麗な山容が見
えています。
その手前にも広い草原、綺麗な高原が見
えています。
五色ヶ原高原(溶岩台地)です。

 
* 立山連峰の南端は薬師岳2926m
だそうです。



何度も小休止、水分補給に余念のない
副隊長。
それともこの目の前の風景に見とれてい
るのか。

お茶500ml、水1000ml、スポーツドリ
ンク900mlがザックに収まっている。
ただ重いので背中を軽くしているのか?
昨年の熱中症対策なのか?
【8:49】 浄土山山頂 2831m

山城でもあったのかと思う山頂の石垣だが人影もなく誰も
足を踏み入れようとせずに、青い屋根の見える方向へ進ん
でいる

それは槍ヶ岳穂高岳より北部の北アルプス最深部の山々
を一望できる広くてベンチのある休憩スポットがあります。。
一の越・・・雄山 3003m・・・大汝山 3015m
【9:50】 「一の越山荘」まで下山
アイスでも食べたいなぁ~(あるわけない!)

先を急ぐまでもないが浄土山で約20数名
の賑やかな団体と遭遇。何とか先回りをし
なければ追い越すことも出来ず混雑、
渋滞を起こすのである。

屋根越しに見える右が浄土山、左が竜
王岳。

二の越、三の越は急坂でガレ場、スリッ
プ、落石の危険が一杯だ。ジャージ姿に
ズック靴恐くて登りにくそうだが楽しそう
で賑やか!!


写真の通り、老若男女でごったがえす。
夏休みの小学生もたくさんいる。




残雪が多い今年、この雪渓の左端に僅
かに見える黒四ダム。

* 雪の多かった冬、残雪も立山登山
を選んだ一つの理由。



この雪渓左端には「大観峰」経由黒四
ダムまでの登山道
があります。
は~い、雄山山頂に着きました。 【11:05】 3003m

三角点は撮影ポイントに鎮座しています。
登山者について山頂雄山神社祠方面に行
くと参拝者と間違われてはい500円です。

この雄山山頂の5.600m下をトロリーバス
が走っています。

空腹も感じるが大汝山3015mへ混雑から
逃れるため出発!!
大汝山・・・富士の折立・・・真砂岳
左下、室堂より早くも湧き上がってくる
ガス…一瞬でした。。
あぁよかった!

【11:48】 大汝山の標識

ここまで来ると観光登山者はほとんどい
ない。

随所にある案内標識には韓国語、中国語
で併記してある。
各国からの登山者多くなったのであろう。
このピーク、富士の折立。少々荒々しく見
えるが20分余りで到着だ!

朝4時半に立山ケーブル駅駐車場で朝食、
6:10臨時ケーブルに乗ってからかなり経
過しているが、給水と行動食を摂って
いたためそんなに空腹は感じなかった。

日差しがきつかったよ!爽やかな気温で
あるけど…暑い!
長袖着込んだり、Tシャツ一枚になったり。

さぁ~昼食。
だけど山小屋の予約をしていない。
内蔵助小屋に携帯かけてみる。話し中!
剱御前小屋にもかけてみる。話し中

【12:11】 昼食はコンビニで買ってきた弁
当だ。
今回は「抹茶ラテ、ミルク仕立て」うまかっ
たなぁ~。

山小屋が決まらないのもどこまで歩けるか
の問題もあったし、
脳裏には大日岳より剱岳もあったので・・・

何組かのパーティーもそれぞれ昼食をとっ
ている。
真砂岳・・・別山・・・剱沢(剱沢小屋)
【13:17】 真砂岳 2861m 天気もパノラマビューも最高だ! 最高だ!
山も天気も私たちを優しく迎えてくれてるようだ。(勝手にそんなことを想いながら・・・パートナーも機嫌よさそう。)

ピラミダルな山容と化粧をしたような残雪、白いザラ場の山肌が心を癒す。
は~い!「硯ヶ池」だったかな?

渇水期には姿を消すそうだ、今年は残
雪も多いので
立山三山最後のこのピークを登りきれば
別山。剱の絶景が見えそう。

【14:15】決断の時

ヤット別山 ヤッホー
「剱岳の眺望がよい」・・・ 

見え隠れしだした剱、

お隣に座り込んだ家族連れ3人。子供は
中1とのこと。

今夜の小屋は?明日は? 矢次の質問。
危険、恐い、剱は予定にない。
小屋は決めてない。
一緒に登りましょう。
私も子供も登ります。

目の前に剱が立ちはだかっているようにも
呼んでいるようにも!待っているようにも。

「よし!この剱沢を下りて登ろう!」
「この機会を逃せばもう一度と言う訳には
いかないで!」

この決断と勇気を貰ったのがナント神戸の
ご家族でした。

という訳で剱沢小屋へこの下の雪渓沿い
に歩き始める。

実は私だけがはしゃいでいるのかも、副
隊長は剱沢の雪渓や
花畑で待つといってくれている。

握力の弱い副隊長はクサリ場の連続10
数箇所、危険を感じたのか二つ返事で同意。
【15:48】 小屋に着きました。
一瞬の緊張も「O.Kですよ!」気持ちよく

本日は70%位で余裕ありでした。
設備も新しくナント、シャワーあり。ラッキー!
神戸の家族はこれより30分先の剣山荘へ

私たちが最後位の宿泊者で夕食も6:00、たっぷり時間が
あります。テラスでビールを飲みながら登山者同士、明日
の情報収集に時間をすごす。

気温は20℃前後、Tシャツ一枚でも寒くない。


ガスの晴れ間に剱岳。

一日目
浄土山からの薬師岳、五色ヶ原の眺望、綺麗かった。
雄山、登山者が多く落石事故がなくよかった。
青い空、白い雲、残雪、緑のはい松、コントラストがいい。

* お奨めコースは先ず「剱岳」に登って翌日別山から立山を縦走する。
 疲れないうちに先ずというところか!


山小屋からの注意

* 雪渓を3箇所渡るとき注意すること。
* 落石、浮石、つまづいて転落注意。
* 「カニのタテバイ(上り)」「カニの横ばい(下り)」垂直から横バイの一歩目が右足で。
* クサリ場の渋滞中に休息を取る。
* クサリはあくまでも補助的に使うもので三点確保の基本を忘れず
* ステンレスのクサリ、ハシゴは滑りやすいので素手で握ろう。
* のぼりよりも気の緩む下山に注意。

明日早朝の4時出発、弁当二個(朝、昼)、上り4時間、下り4時間をみてほしい。
下山も慎重さが必要です。





・・・ 二日目 ・ 剱 岳 へ ・・・











スライドショー 立山 Ⅰ


スライドショー 立山 Ⅱ

終わりましたら右上の×で閉じて下さい。


memo

立山という山はなく、最高峰の「大汝山」、雄山神社の立つ「雄山」に、「富士の折立」を加えた三峰の
総称を立山としている。

立山三山は「立山」、「浄土山」、「別山」を指します。