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3192m・3189m






  

二人/夫婦還暦登山
往復周回登山
KITADAKE ・ AINODAKE






1日目(8日)   歩行時間約7時間

 
 仙流荘前(長谷村営バス)・・・北沢峠(南アルプス林道バス)
・・・広河原アルペンプラザ(バス移動)

  広河原吊橋スタート8:07・・・白根御池小屋・・・草スベリ・・・小太郎尾根出合
・・・北岳肩ノ小屋到着(泊)
北岳の長野県側登山口始発6:05分
↑北沢峠(標高2032m)から広河原へこの吊橋が登山の始まりです
  白峰三山(しらねさんざん)の主峰・北岳が目の前に聳え立って見えます。
 私たち夫婦は南アルプスは初めてです。広河原山荘でもたもたしている間に皆さんアッと
言う間にいなく なってしまいました。同年輩の夫婦の後をついて登ることにしました。
景色のいい大樺沢コースへ回らず 樹林帯の涼しげなコースを登っていきます。
「白根御池小屋」到着11:07
マニアル通りの3時間

ここで昼食・大休憩

ハイ、ここからハッキリ言って
大変です。きれいなお花畑な
んか言っておれません急斜
面でよく滑る。
ここもマニュアル通り14::00
丁度に到着通過!

甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳がよく
見えます。ハイマツ帯の稜
線をゆっくり楽しみながら
宿泊予定の小屋に着き
ました。

夕食の5時までタップリ時間
があります。
小太郎尾根出会い 肩ノ小屋(標高3000m)
あしたチャレンジの北岳、
東の谷からドンドン雲が湧
き上がってきます。でも天
気の心配全然なし。

小屋の下ではテント泊を楽
しむ人たち。
その向こうはきれいな鳳凰
三山の薬師、観音、地蔵岳
の勇姿を望む。
富士に次ぐ第二位の北岳 夕暮れの鳳凰三山、地蔵岳
  午前午後3時間3時間は何時ものペースの筈でした・・・がこの南アルプスでは今まで
の余裕は通じない。
同年輩の登山者もたくさんいます、しかし皆さん元気そう。この肩ノ小屋に立つとその疲れが
フッ飛んでしまうのか!!
「キタダケソウ」は?「バットレス」は?・・・明日の朝が楽しみだ!


第2日目(9日)   歩行時間約9時間

 北岳肩ノ小屋出発5:50・・・6:50北岳山頂7:20・・・8:54北岳山荘

(宿泊申込とサブザックに食料雨具の詰替え)

      北岳山荘出発9:32・・・10:13中白根山・・・12:10間ノ岳・・・14:50北岳山荘泊
朝4時前小屋の中騒がしくなる。表に出てみるともうにのでシーンを待ち構えている。
昨夜の星空もきれいで久しぶりに天の川を見たようだ。青く澄み渡る東の空、鳳凰三山の
北の端、地蔵岳よりまだ左手に昇っている。登山者の歓声と拍手!!
 今日もいい一日でありますように!!
北岳を目指して岩稜の急坂
を登る。
今日は富士山とズ〜ット
一緒。

北岳山頂は大パノラマ、賑わっている。手前の「甲斐駒」
右奥「八ヶ岳」左奥には北アルプスの白馬、立山連峰、
勿論槍から穂高、笠岳。
その左に一番近い宝剣岳に木曽駒その奥に御岳、
乗鞍に焼岳・・・。
北岳下山も慎重に、ガレ場をいっきに300m降下、山荘手前ではベルで迎えてくれます。
体調に異変・・・高山病の性か家内のペースが全然上がらない、食欲ない、昨夜眠れない。
でも泊まり迄タップリ時間ある、何とか間ノ岳まで一緒に行きたい。本人も行くと言う。
間ノ岳山頂では多くの登山者に心配をかけ気遣っていただき「ありがとうございました」。

山荘からは
なんとか山荘に帰着15:10。 小屋には昭和大医学部の
診療所があって早速診てもらうことに。高山病でもなし軽
い脱水症状だと解り手厚く点滴を受け一先ず大丈夫か
なぁ・・・。回復を願うのみである。

明日の下山は「八本歯のコル」を予定。昨日今日と八本歯
の様子を聞き出すも危険、死亡事故、等々薦める人はい
なかったがそれでも3割以上
の人は降りると言う。病人でも大丈夫かなぁ。
  このヘリコプターの飛来を見て私たちが乗って下山するのかと言う人もいた。
   (本当に心配かけてごめんなさい)


      



第3日目(10日)    歩行時間約8時間

  北岳山荘スタート5:50・・・八本歯のコル(トラバース道)・・・9:50二俣
・・・14:00(大樺沢)広河原
今日もきれいな朝があけてくる。
 
富士山からスタートだ!! 八本歯だぞう!!
大丈夫なのか!

まだ家内は眠っている、よく眠れたのならいいのだが・・・。
何とか普段と変わりないようだ・・・一安心。朝食も全部食べた。
いよいよ八本歯へ向かうトラバース道、水平移動にも何十本ものハシゴがかかっています。
慎重にゆっくりと進む。同年輩の夫婦、3,4名のグループも向かっている。もうすぐ北岳山頂から
八本歯を降りてくるトラバース道との出会いだ。 ものすごい風景が目に飛び込んでくる。「北岳
バットレス」だ!登山者同士歓声と満足そうな会話と記念撮影。

めずらしく日本猿の親子に出くわす。

ある夫婦の会話「ねぇ彼方ここで写真撮って」とカメラを渡す。「何を撮るんだよ!」だって。
この会話を聞いてもうこの夫婦と口を利くまい・・・。下山の距離を置く。 
サメの歯状のギザギザを八本歯と言っているのだろうか。「バットレス」と「甲斐駒ヶ岳」を
背に目の前には鳳凰三山もきれいに見える。
垂直に何本もかかったハシゴ、足を置く岩やマークを探しながらいっきにコルまで下りる。

晴天の空に北岳山頂向かっている何百mも続くバットレス。慎重と感動に息を呑む。
途中登り返すようなピークもなし岩稜を下りる。故障、事故やトラブルは下山中に起きる、
慎重に!。
「北岳バットレル」と「キタダケソウ」、第4位の「間ノ岳」を登りたくて、
見たくてこの日を待っていた。
八本歯のコルを下りてくると
バットレス沢出会いには
長〜い雪渓が続きます。

団体さんのガイドはセッピの
下には入って休憩させてい
ます。ここは涼し〜んです
正解です
大樺沢(おおかんばさわ)を下りていきます。前方は鳳凰三山、背後にバットレス、山荘を
出発して約4時間、AM10時前、二俣着です。ここで約2000m位紫外線一杯で暑いこと、
下界と変わらず!。

二俣では残しておいた行動食、食べてザックを軽くする。
広河原山荘に着いたのは14時になろうとしています。本当はお昼までに下山してゆっくり
昼食の予定でしたが…。

大きくて長〜い長〜い、高〜い山でした。 冷た〜いビール!呑みた〜い。カレーを食べ
ようと下りてきたが食欲なし。

臨時バスを乗り継いで仙流荘に到着、ゆっくりと風呂に入って、ゆっくりビールと食事して、
ゆっくり休憩して帰路に着く。

KITADAKE
   
  山荘前のベンチでビールを飲みながら家内と休憩していると途中「お先に!」と追い越して
いった登山者達だ!。

 皆さん心配してくださったり励ましていただいたり。しかし家内の元気のない歩く姿を見て本当に
心配だった。

 ヤッパリ北岳の急坂の下山は脛にかかる負担が大きいのだろう。もう少しトレーニングを積んで
もらうことと中級以下の山を選ぼう!!。

ここ2.3年間南アルプスに登りたいと念願していた。その思いが実現し、登山目的の雄大な
「バットレス」と「キタダケソウ」、「八本歯のコル」を歩いたり見たりで大満足!

今回の登山で「甲斐駒ヶ岳」の美しさに登ってみた〜い、気分になってきた。